年の瀬
何処に行っても「もう年末ですよ。早いですねー・・・」という話題を振られて「そうですね・・・」としか返せない語彙が貧弱な皆さんこんにちは。もう何年も代り映えしない日々を過ごしているので季節に応じた話題とかイベント事についていけなくなりました。年末年始とかただの長期休暇だし。
美しく、そして眠たいゲーム
メトロイドヴァニア系のゲームってクリアまで遊んだことないなぁ、と思いつつ、スタイリッシュなデザインに惹かれて購入してみました。
円と三角形のみで描かれる主人公の造形含め、徹底的に切り詰めてデザインされた世界観がかなりスタイリッシュな2D横スクロールゲームです。
ゲーム画面やプロモーション動画などを見ると王道のメトロイドヴァニアのように見えますが、実際は大きく異なり、戦闘は決まった場所でしか起こらず、かつターン形式バトルで攻守ともに一定のコマンド(ボタン操作)を打ち込んでいくだけの作業ゲーとなっているので、二,三度経験すると段々と戦闘をこなすのが億劫になり、次第に眠くなります。
また、探索する道中に雑魚敵に該当するような敵はいないので、謎解き(=ギミックの解除)が探索パートのメインになりますが、前述のように徹底的に切り詰められたアートスタイルとなっている為、扉や鍵やスイッチ等の各ギミック等が分かりずらい。
一応ギミックの近くでサーチボタンを押すと何かしらの反応が返るようにはなっていますが、ギミックでない箇所でもエフェクトが発生するのでギミックによるものなのか、ただの演出なのか分かりずらいし、ギミック自体も大掛かりなものはなく、ひたすらに回り道をしてプラットフォームアクションを繰り返すだけ、ステージが変わっても背景色が変わるぐらいで大きな違いはないので、仮にこのゲームがYoutubeなどで実況されたとしたら視聴者はただ眠いだけの動画となるでしょう。
ただSteamストアページのレビューでは「非常に好評」となっており、という事は、このゲームのアートスタイルやターン形式バトルを評価する方は多いという事で、プロモーション動画を見て気になった方はチェックしても損はないと思います。
Colorize
私は自分で3Dモデルを作れないので、ひたすらアセットストアで気になったものを購入するだけなんですが、その中でモデルのデザインは良いのにカラーリングがこちらの趣向に合わない、というケースが多々あります。
そういった時は妥協してそのまま使用するか、GIMPなどの画像編集ソフトを使ってテクスチャを編集するかの二択になりますが、ローポリモデルに関しては以下のツールによる編集も選択肢になりそうです。
3Dモデルに対してモデルが使用しているテクスチャ内の指定した色を他の色に差し替えることでカラーリングの変更を行う事ができます。
赤色の箇所を黄色に、緑の箇所を青色に、といった変更をUnityエディタ上で簡単に行うことができ、変更したテクスチャは別名でExportして保存する事もできます。
ストアの紹介画像
ただし、どんなモデルでの色交換を行えるというわけではなく、テクスチャのサイズは2のべき乗(32,64,128・・・)の正方形である必要があり、単色の画像または各色がグリッド形式で配置されているパターンパレット画像である必要があります。
グラデーションがあるものや、グリッド形式でないものについては対応していないので注意が必要です。
グリッドパターン画像
まぁアセットストアで販売されているローポリモデルの多くは上記の形式(各色がグリッド配置されたテクスチャを使用)になっていると思うので、特に心配はないと思いますが、ただし、各色がグリッド配置されていても、各色それぞれがグリッド線などで境界分けをしていない場合は変更用のカラーパレットを作成することは出来ないようです。
境界線のない画像は不可
なので色変換したいモデルのテクスチャに境界線が無い場合は、事前にGIMPなどで境界線を設定して下さい。
使い方
ColorizeをUnityエディタで使用するには、コンポーネントがアタッチされたGameObjectがPrefabとして同梱されているので、このPrefabをシーン内にドラッグ&ドロップします。
Inspectorで確認すると以下のような編集画面となっているので、
GameObect欄をクリックしてシーン内で色を変換したいモデルを選択、GetColorボタンを押すと、指定したモデルで使用されている色がカラーパレットとして表示されます。
表示されたカラーパレットにカーソルを当てるとその色を参照してる箇所がハイライトで表示されます。
変えたい色の箇所を確認したらそのまま色をクリックして表示されるColorウィンドウから変えたい色に変更します。
これを繰り返してオブジェクトの色変えを行います。
こんな感じで完成
差し替えたカラーパレットはBuild画面から出力&保存することが出来ます。
上の画像のBuildボタンを押すと、Project内に新しいテクスチャ画像とそれを参照するマテリアルが作成されます。
今回は色を変えるだけの説明でしたが、このアセットでは通常の色を変えるだけでなく、発光色(エミッション)やメタリックカラーもそれぞれで作成することが出来るようです。
テクスチャのサイズ等色々と制約が多い事は難点ですが、ローポリモデルを使用する頻度が高い方は結構有用なアセットではないでしょうか。
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