負け惜しみではない
今年もバレンタインは自主的に中止した皆さんこんにちは。昨今はポリコレ旋風に乗ってフェミ界隈の方々が各分野で猛威を振るっているので女性に経済的な負担をかけるようなイベントは当然中止にすべきですよね。何ならこの勢いのままクリスマスもハロウィンも中止にしてほしいものです。
Toon Pro: Ultimate Stylized Shading
トゥーンシェーダーと言えば、Unityでは「ユニティちゃんトゥーンシェーダー」や「lilToon」といったシェーダーが無料という事もあり使用されている方も多いと思いますが、今回紹介する「Toon Pro: Ultimate Stylized Shading」では一般的なトゥーンシェーダーに比べて多様なエフェクト機能を持つ事が特徴となります。
このアセットで実現される多様なエフェクトはサンプルシーンを実行すると確認することができます。
上の動画中に使われているマテリアルは全てアセット内に含まれているので、それを使うだけでもゲームの画面作りには役立つと思います。
使ってみた
では、実際に使ってみます。下の画面は全3DモデルがStandardシェーダーを使用しています。
これら3Dモデルのシェーダーをこのアセットのシェーダーに変更します。
元がフラットな絵だったのでわかりずらいかもしれませんが、ソファーなどの影の部分を見るとセルルックな画面になった事わかると思います。
このトゥーンレンダリングのベースとなるシェーディングタイプは3種類用意されており、上の画像は「Step」のモードを選択したものです。
モデルの陰影がトゥーンレンダリングらしくはっきりと付けられています。
もう少し滑らかな陰影をしたい場合は「DiffuseRamp」のモードを選択し、陰影の勾配を表すテクスチャを指定します。
すると、以下の図のように自然な陰影となります。
逆にもう少し陰影の段階を増やしたい場合は「Posterize」のモードを選びます。
陰影の段階数をパラメータで変更できるのでこの見合った設定に変更します。
特徴的なエフェクト
前述のようにこのアセットでは多様なエフェクトが用意されていますが、その中でも特徴的なエフェクトは「Halftone」と「Hatching」になるでしょうか。これらはどちらともポストエフェクト(カメラに仕掛けるエフェクト)としては良く見かけますがシェーダーとしてオブジェクト側に仕掛けるエフェクトとして用意されているのは珍しいと思います。
「Halftone」は色々なパターン画像を使用して連続階調の画像を作るエフェクトです。
先程設定したマテリアルにHalftoneの設定を追加するとこんな感じになります。
「Hatching」は手描きまたはスケッチ効果を作成するために使用します。
一様なHatchingではなく、明かるい部分と暗い部分のテクスチャを指定することができます。
テクスチャの効果が強いので少しわかりづらいかも知れません。
「Pure Sketch」のチェックをONにしてテクスチャや色の設定を無視することもできます。その場合はOutlineと合わせて設定するとそれっぽい画とすることができます。
アウトラインについて
上の画像のようにOutlineもエフェクトとして用意されています。
以前の記事でも書いた気がしますが、基本的にシェーダを利用するアウトラインは角の部分で線が途切れたり表示されなかったり、と思ったような線が出せない場合もあります。
ただ、このシャーダーのアウトラインは描画方法によって3種類用意されており、オブジェクトの形状に合わせて設定することができます。
「Normal」は一般的なアウトライン描画方法で、メッシュの法線方向にモデルを拡張した形状をベースにアウトラインを描画します。
この為、外環が滑らかな曲線を描くようなモデルだと綺麗な線となりますが、直方体など角のあるモデルだと線が切れたり、非常に細い線で描画されてしまいます。
「Position」はオブジェクトの中心から各メッシュに向かう線上にモデルを拡張する方式で、こちらの場合は角のあるモデルの線は綺麗に繋がって描画されますが、逆にモデルによっては前面が塗潰されたような描画となってしまいます。
「UV Baked」はメッシュのUVチャンネル3にベイクされた法線方向に基づいた方式でBlender等で自作モデルを作る方には制御しやすい方式だと思います。
逆にモデルをアセットとから購入して使用する場合は、モデルによるのであまり使い勝手はよくないと思います。
最後に
Unityのアセットストアで発売されているトゥーンシェーダーは数多いです。このブログでは同様の他シェーダーを紹介したこともあります。
また、前述のように無料のトゥーンシェーダー(「ユニティちゃんトゥーンシェーダー」や「lilToon」)もあります。
それらと比べて完全に優位とは言いませんが、「Halftone」や「Hatching」といったエフェクトが使える事、また、アウトラインの方式も3種類用意されており、そういったエフェクトを他アセットで用意するよりは、このシェーダーで賄う方がお得なのではないでしょうか。
お知らせ
前回の記事でも告知した通り、現在制作中の脱出ゲーム「W.T.」を3月頭を目途に体験版をふりーむ!で、アーリーアクセス版をSteam等でリリースする予定です。詳しい日程が確定したら当ブログ内、及びTwitter等でお知らせしたいと思いますので何卒宜しくお願い致します。
・・・と、言いながら来週は更新お休みする予定なんですけどね。