例年通り
今年もクリスマスは無かった事にしようと画策している皆さんこんにちは。街を歩けばクリスマスイルミネーションにクリスマスソング、店に入ればクリスマスセールで子連れやカップルで一杯、とか、もうリア充重視の社会形態にはウンザリなので、私は自戒の意味も込めて今年は目を閉じ、耳をふさいで自室に閉じこもっていようと思います。ハイそこ、いつも通りとか言わない。
ゲーム企画コンテスト中間結果
秋口に募集されていた集英社と講談社のゲーム企画コンテストですが、中間結果が続々と発表されています。
集英社の方のゲーム企画コンテスト(GAME BBQ)は二次の書類審査までが終わり、私の企画は無事に書類審査を通過したので次は年明け早々に面接審査(オンライン)を行う予定です。かなり緊張するとかと思いますが、次で最後の審査らしいので自分の企画に自信をもってアピールしたいと思います。
講談社のゲーム企画コンテスト(ゲームクリエイターズラボ)の方は予備審査が終わり、こちらも無事に通過しましたようです。まぁ、予備審査は半数以上の作品が通過しているのであまり予断を許さないのですが、自分が苦労して練った企画の力を信じて一次審査の結果発表を待ちたいと思います。
ゆく年くる年セール
現在、Unityのアセットストアでは「ゆく年くる年セール」と題されたセールが行われており、いくつかのアセットが30%オフ、50%オフで購入することができます。
その中でも気になったアセットを購入したので今回はそのアセットのご紹介
"Clayxels はUnityエディター上で3Dモデルを作成するするためのツールキットです。ボクセルを使用することでさまざまな方法全体で使用できる軽量のポイントクラウドを生成します。エディターとゲームの両方で機能し、Clayxels で作成されたすべてのものはいつでもインタラクティブに変更できます。
すべての Render Oipelines、Built-In、URP、HDRP で動作します。"
(アセットストア紹介文より)
・・・とあるようにこのアセットでは3Dモデルを作ることができるのですが、特徴としては粘土細工を作るように幾つかのプリミティブ(基礎的)な形のオブジェクトを使用してそれをくっつけたり削ったりしてモデルを作成する方法を取ること。
こう書くとちょっと難しい印象を持つかもしれませんが、曲率や半径を指定してオブジェクト作るCAD的な操作方法よりもこちらの方が直感的にモデルを作成できると思います。
使い方
Hierarchy上で右クリック→3D models→Clayxel Containerを選択、HierarchyにClayxel Containerが作成されます。
このClayxel Containerが作成する3Dモデルのルートとなり、その配下にオブジェクトを追加していきながらモデルの形状を整えていきます。
Inspector上のClayxel Containerコンポーネントにて[add clay]ボタンを押下、
Clayxel Containerの子オブジェクトとしてClay Objectが生成されます。
このClay Objectには幾つかのプリミティブな形状が設定されており、Clay Objectコンポーネントの[type]の設定を変えることでリアルタイムに形状を変更することができます。
cube
|
sphere
|
cylinder
|
torus
|
curve
|
hexagon
|
prism
|
noise
|
また、Clay Objectは同じ形状を繰り返して作成することもできます。
mode欄を[offset]にしてsolids欄の値を3にすると
同じtype(cube)のオブジェクトが3つ作られます。
これらの繰り返しの間隔はClay Objectの子オブジェクトのoffsetterの位置が影響しています。
このため、offsetterを上下に変更すると繰り返しの間隔を変えることができます。
同様にoffsetterを回転させると繰り返しの角度差も変更することができます。
くり抜く/色を塗る
例えば箱状のものを作ろうとした場合、5面の平板を組み合わせるよりも直方体をくり抜いた方が作成は早く済みます。
こうした場合、
- [add clay]ボタンを押下してCubeのオブジェクトを生成
- 再度[add clay]ボタンを押下してCubeオブジェクトを追加作成
- 追加したClay Objectのblendの設定を[sub]に変更
すると
その形状で他のオブジェクトをくり抜くことができ、かつ、色を上塗りすることが出来ます。
オブジェクトをくり抜かずに色だけを変えたい場合はblendを[paint]にすると、デカールを張るように色を上塗りすることができます。
なお、これらの処理はHierarchy内で上にあるオブジェクトに対して影響を与える(下には影響を与えない)ことに注意が必要です。
作ってみた
機能説明だけしても仕方ないので形状が簡単な宝箱のモデルを作成してみました。
CubeとCylinderで箱と蓋の部分として、それぞれを同じ形状でくり抜いています。初めてなのでドキュメントを見ながらの作成でしたが20分~30分ぐらいで作成することができました。
利点と注意点
オブジェクトを組み合わせて作る手法は慣れが必要かもしれませんが、モデルの厚さや曲率などに厳密な正確性を必要しない場合はこちらの手法の方が直感的に早く作成できると思います。
また、リアルタイムに処理されるためゲームプレイ中でもモデルの形状を変更することができます。下の動画のように閉じた箱をリアルタイムにくり抜いて内部を見せるようなこともできます。(先ほどの[sub]属性のオブジェクトを移動させるだけ)
ただし、相応にPCの負荷は掛かっているため大規模なオブジェクトの作成には向いてないと思います。
箱庭的なオブジェクトもしくは小物など、シーン内で使う場所を限定的にすることが必要です。
また、WebGLには対応していないことも注意してください。