いいね返し
SNSで義務的に返された「いいね返し」は有難いけど心苦しい小心者の皆さんこんにちは。Xではこのブログの更新通知ぐらいしか投稿していないんですが、稀にこのブログには全く興味ないであろうアカウントの方からブログの更新通知に対して「いいね返し」を受けると恐縮してしまい、次からはその方への「いいね」をつけづらくなる症状に見舞われます。共感できる方いますかね?
Unity1Week
そういえばUnity1Weekが開催されていました。私は例によって参加してませんが今回のお題は「あい」だそうで、現時点で結構な数のゲームが投稿されています。
前回ぐらいから評価点のランキング発表が無くなったようで、個人的には色々と思うことがあったのでこれは良い変更だと思いますね。これで「サウンドの評価点を上げるには音量調整機能をつけましょう」「得点のランキング機能、Xへの投稿機能は必須です」とか巷で出回っているUnity1week必勝法みたいな記事が消失すれば良いのですが。
Timelineという機能
Unityには時系列に沿ってゲームプレイシーケンス、オーディオシーケンスを作成・再生することができるTimelineという機能があります。
TimelineでははEditor上でAnimation 、Audioの再生タイミングを指定する事ができ、オブジェクトのアクティブ化/非アクティブ化やスクリプトの実行タイミングなども設定することができます。
しかし初期状態でTimeline上に配置できる演出(Track)は下の5つしかありません。
- Activation Track:オブジェクトのアクティブ化/非アクティブ化
- Animation Track:AnimationClipの再生
- Audio Track:オーディオ制御
- Control Track:Prefabのインスタンス化
- Playable Track:スクリプトの実行
時系列に沿ってゲームプレイシーケンスを作成することができるとは言うものの、ちょっと凝ったカットシーンを作ろうとすると必要な動作の殆どをスクリプト側で実装してTimelineでは再生タイミングを設定するだけという事になりがちです。痒い所に手が届かない感じ。
こんな現状を打破するためなのか、Unityが公式のアセットとしてTimeline上に配置できるTrackの種類を増やす「Default Playables」というアセットをリリースしています。
Default Playables | Tools | Unity Asset Store
Default Playablesの追加機能
Default Playablesをプロジェクトにインストールすると、Timelineに下の機能が追加されます。
- Light Control Track:Lightの色や強さ、範囲などを指定できる
- Nav Mesh AgentControl Track:Nav Mesh Agentの目的地を動的に変更できる
- Screen Fader Track::UI(Image)のColorを変更できる
- Text Switcher Track:Textの色やサイズ、文章を変更できる
- Time Dliation Track:TimeのSpeedを制御
- Transform Tween Track:GameObjectのTransformをTween(移動/回転)させる
- Video Script Playable Track:動画Clip制御
インストール後は既存のTrackと同様に、Timelineタブ左上の「+」を押下するとメニュー内に表示されます。
Transform Tween Track
追加機能の中で一番使用頻度が高くなりそうなのはDoTweenなどを使わずオブジェクトを指定の位置に移動、回転させることができるTransform Tween Trackでしょうか。ただしこのTrackでは開始と終了それぞれにTransformの参照が必要となるので、それに応じた空のGameObjetをシーン内に作る必要があります。
Timelineタブの「+」を押下してメニューの中から「Transform Tween Track」を選択するとTrackが追加されるので、そこに動作の対象となるオブジェクトを設定
Track上で右クリックして表示したメニューから「Add Transform Tween Clip」を選択します
Transform Tween ClipのInspectorを開くと開始点と終了点を参照するためのTransformを指定できるので、そちらに開始点、終了点を示すGameObjectを指定、併せて動作時間やEsaing等の設定も行います。
ここで移動(開始点→終了点)のみを行う場合にはチェック欄でTween Positionだけを指定しておきます。
この状態でゲームを再生すると指定したタイミングで指定したオブジェクトが開始点から終了点まで移動します。
ちなみに・・・
先ほどのInspectorでTween RotationもチェックONにすると、
参照したGameObjectの向きも参照するため、開始点から終了点まで移動しつつ終了点と同じ向きとなるように回転も行われます。
Tween動作のタイミングを時系列で指定できるのはかなり使いやすいと思います。更にTween動作の前後にPlayableTrackを追加しておくと動作の前後でアニメーションを切り替える等の処理も組みやすくなると思います。
Tween前後にPlayableTrackを追加
こんな感じでカットシーンを簡単に作ることもできます。