読者
ブログを運営していながらリアルで「読んでます」「参考にしています」と声を掛けられると急に気恥ずかしくなる小心者の皆さんこんにちは。普段からあまり"読まれている"という意識はないので、実際に読者の方を目にするとどうして良いか分からず「お恥ずかしい」以外の言葉がでなくなります。特に今回は出展ブースの両隣のブースの方がこのブログを認知しておられている事が分かり、嬉しいやら恥ずかしいやらで上手い返答ができず、答えに窮しました。何はともあれ大変有難い事だと思います。どうも有難うございました。
CEDEC+KYUSHU 2024
というわけで、今回はCEDEC+KYUSHU 2024のインディーゲームコーナーにリズムアクションゲーム「Under A Groove」を出展してきたので、そのレポートとなります。
CEDECはゲーム開発者向けカンファレンスイベントでゲーム業界関係者による登壇・講演が主なイベントとなっていますが、CEDEC + KYUSHUでは会場にインディーゲームの展示コーナーが設けられており、来場者の方が各公演の合間などに展示作品を遊べるようになっています。
今年は約20タイトルが選出され、我が「Under A Groove」もその出展タイトルに名を連ねる事ができました。
会場は福岡の九州産業大学で福岡市の市街地からは少し離れているのに、朝10時開場という早目の開場時間。それに間に合わせるため、当日は早朝に起床し、車を運転して会場に向かうも、JR運転見合わせによる影響で都市高速が渋滞。しかも雨が降り出すとか幸先の悪い一日の始まりだったのですが、大学の中に入ると思っていた以上に各展示ブースのスペースは広く取られていて、電源も各ブース毎に2口用意、展示用モニターも無料で貸し出してもらえたので非常にスムーズに設営をすることが出来ました。
当日の展示ブース(裏は売店?・・・)
今回は10月末に出展した東京ゲームダンジョンの時と同じゲーム、同じステージで出展したのですが、東京ゲームダンジョンで出展した際に、試遊された方から寄せられた声やプレイしているリアクション等から気づいた点について、幾つか改良したバージョンで出展しました。
改修点
「Under A Groove」では画面中に表示されるノーツの位置がコロコロ変わりボタンを押すタイミングが分かりづらい為、その補助を目的に画面下部にノーツと同じタイミングで画面中央に移動するガイドノーツを設定しています。
画面下の白線の部分
試遊される方の多くがこのガイドノーツを頼りにタイミングを図ってプレイしているのに対し、ガイドノーツの箇所では操作の成否に対して特に何も演出を加えていなかったので「操作の正否が分からない」と戸惑う方が多く、そこを改良した方が良いとの意見を頂きました。
この為、今回のバージョンでは操作が成功した場合は緑色の四角が飛び上がる演出を加え
逆に失敗した場合には赤い四角が落下する演出を加えました。
この改良により今回の展示会では幸いにも「正否が分かりづらい」という声は貰わなかったので、上の演出を加えた成果はあったのではないかと思います。
また、他にも演出面の強化を行い、例えばルーレットが回り服装をそろえるシーンでは
操作が成功したタイミングでは白い四角が服装関連のアイコンに変形するようにしたり
某音楽ゲームをオマージュしたシーンでは
最後に矢印が円弧をなぞる様な演出を加えて、元ネタがハッキリ伝わるように工夫しました。(この演出を見て「〇ai〇ai?」と口に出すお客さんもチラホラ)
色々と改良した成果が見られて良かったと自負しています。
会場の様子
CEDECに来場される方の殆どは各講演の聴講が目的で各展示コーナーはその講演の合間に訪れる形になるため、他のインディーゲーム展示会に比べて閑散と盛況の差が一段と激しい展示会だったと思います。
講演が行われている間はインディーゲームコーナに訪れる人は疎らで手持ち無沙汰感が半端なかったのですが(お陰で両隣のブースの方と色々と話すことが出来ましたが)、講演が終わると一気に人の波が押し寄せる為、各ブースの試遊台はあっという間に埋まっていました。
展示スペースの様子(閑散期)
合計すると相応の数の方に試遊して頂いたと思うのですが(用意したクリアファイルは早々に配布し終えた)、混雑時に訪れて試遊台が埋まっている為に試遊を諦めたような方々も結構いて、もう少し寒暖差が緩やかになればなぁ、と思いました。
またCEDECがゲーム業界の勉強会イベントという事もあってか、客層も他のインディーゲーム展示会と比較して大きく異なり、ゲーム好きの一般層や子供連れのような家族層は殆どおらず、情報IT系かゲーム系の学校に通っていそうな学生かゲーム業界ベテラン風のオジサンが大半で、その中でもオジサン組はゲームを遊ぶのではなく、誰かが試遊しているのを遠巻きに眺めて様子を伺っているような方が多かった気がします。
チラホラ「名刺を下さい」と言われて渡すこともあったのですが、特に感想を告げられることもダメ出しを受ける事もなかったので、正直ゲーム業界方と交流をする、という雰囲気にはなりませんでしたね。
その他気になった事
東京ゲームダンジョン6から会場で使用するスピーカーを首に掛けるネックスピーカーに変えて「少し珍しいかなぁ」とか自慢げにしていたのですが、今回のCEDEC+KYUSHUの会場では多くのブースでネックスピーカーが使われており、しかも結構高価な物を使われているようで、逆に気恥ずかしくなりました(私のは安物のネックスピーカー)
確かにネックスピーカーは耳に密着しない分ヘッドフォンより衛生的ですし、それなりに迫力のある音も楽しめます。気を付けないと(試遊された方の)首に掛けたまま持っていかれそうになりますが、これからの展示会ではネックスピーカーを使うのが主流になりそうですね。
また、今回の展示会でもパブリッシングをされている会社の方は積極的に動いているようで、私に限らず色んなブースで名刺交換が行われているのを目にしました。私の「Under A Groove」は未だ未だ開発の初期で色々と手探りな状態なので、「今後また機会があればお話しさせてください」ぐらいの話に留まったのですが、去年と比べてこういったインディゲームの展示会に訪れるパブリッシャーの方が多くなっている気がします。既にゲームが稼働できてパブリッシャーと本格的にお話がしたい方は展示会に積極的に出展されることをお勧めします。
最後に
色々と書きましたがCEDEC+KYUSHUは出展が無料で且つ、各講演は自由に聴講が可能で展示会の後には食事会が設けられている(無料)という、至れり尽くせりのイベントなので、福岡から遠方に拠点を構えている方でも積極的に出展を考えても良いイベントだと思います。
朝10時から17時半までという長丁場の展示になりますが、前述のように閑散としている時間もあるので休憩をとったり、周りの出展者の方と交流する事も結構できます。
私の場合、基本的にワンオペなので展示会に出展しても他のゲームを遊ぶことは出来ないのですが、今回は閑散としている間に他のブースのゲームを色々遊ぶことが出来ました。
また、今回はいつになく名刺交換をさせて頂く機会が多かったり、ブログの読者さんにも声を掛けてもらったりと非常に実りある出展になったのではないかと思っています。
また来年も出展することが出来たら幸いです。まぁ、その前にゲームの仕様をもっと楽しいものにしてステージ数も増やさないと行けませんが。(W.T.も完成させないといけないし・・・)