原カバンは鞄のお店ではありません。

Unityを使ったゲーム制作のあれこれを綴っていきます。

【Unity】Unityエディタ:開発環境を快適にする初期設定

シルバーウィーク

3連休が二週続く秋のシルバーウィークながら季節が真夏モードから変わらないのでどこにも出かける気が起きない引き籠りな皆さんこんにちは。一向に暑さが収まる気配がなく逆に蒸し暑さが増しているような気さえします。エアコンの効いた空間から出る気がしないので来週末の三連休も部屋で過ごすことになりそうです。

 

進捗報告

東京ゲームダンジョン6への出展に向けて会場で配布するクリアファイルのデザインを行いました。
これまで展示会では毎回紙製のクリアファイルを作って配布しているのですが、今回もその例に漏れず紙製クリアファイルを作るのでその表紙のデザインです。

クリアファイルって意外に手に取ってもらいやすいんですよね。特に紙製だと珍しいのか喜んで貰ってもらえるし、制作費としてもプラスティック製よりも安く済むしで良い事だらけ(その分デザインに制約があるけど)
今回も100部刷るので一日で全部配布し終えるように頑張りたいと思います。

 

Unityエディタの初期設定

気温は真夏ですが季節的には秋という事で「勉学の秋」「読書の秋」らしく新しい知識・分野にチャレンジする人が多くなる季節だからか、ここ最近Xやnoteなどを見ていると新たにゲーム制作にチャレンジし始めた方が多い気がします。

なので、そういった方に向けてUnity導入後にやっておいたほうが良い初期設定について纏めてみたいと思います。

 

■シーン再中時にエディタの色を変える

Unityでは再生モード中でもオブジェクトの位置や向きといったプロパティを変えて確認する事ができますが、それらの設定は再生モードを終了すると全て消えて(ゲーム再生前の)元の状態に戻ってしまいます。
その為、再生ボタンを押したことを忘れてオブジェクトの調整をしてしまうと再生モードを終えた途端それまでの作業が無駄になって仕舞うので、それを防ぐ為にも再生モード中はエディタの色を変えて「再生モード中」だと目に見えて分かりやすくした方が良いです。

 

[Edit]→[Preferences]で開いたウインドウの[Colors]メニューから[Playmode tint]の色を変更します。

 

■Auto Refresh を無効にする

デフォルト設定のUnityエディタではUnityエディタがフォーカスを取得したタイミングでエディタのリフレッシュ→スクリプトのコンパイルが走るようになっています。
この場合、例えばVisualStuido等でスクリプトを編集中にうっかりUnityエディタへフォーカスを映してしまうと、即コンパイルが走り終わるまでスクリプトの編集ができなくなります。
スクリプト編集中にいちいちリフレッシュさせない為にもAuto Refresh を無効にし、必要な時にCtl+R(Macの場合はCommand+R)でリフレッシュするようにしましょう

 

[Edit]→[Preferences]で開いたウインドウの[Asset Pipeline]メニューから[Auto Refresh]の設定を[Disabled]に変更します。

 

■エディター再生時にシーンの再ロードをOFFにする

ゲーム実行までの待ち時間を短縮します。デフォルトのUnityエディタでは再生ボタンを押して再生モードを開始するとシーンの再ロード処理が行われた後にゲームが実行されるため、多少待ち時間が発生ます。
同じ欄にある「Reload Domain」をOFFにすると更に早く起動しますが、その場合、Static変数や静的イベントハンドラが再生モードの開始/停止でクリアされない為、注意が必要です。

 

[Edit]→[Project Settings]で開いたウインドウの[Editor]メニューから[Enter Play Mode Options]をONにして[Reload Domain]をONに変更します。



■ImageのRayCastを初期設定でオフ

UIとしてImageをシーンに追加するとRayCastの設定がONとなっています。これはImageがマウスクリック等を検知するために必要な設定ですが、マウスクリックを検知する必要が無いUIにはRayCastの設定は不要で、逆にこの設定がONになっている為にボタンが反応しない等の不具合の原因にもなるので、マウスクリック検知が必要なUIにのみ設定を行うようにしましょう。

 

最初にシーン内にImageを生成します。それから

①InspectorでRayCastの設定をOFF
②右上のSelectPresetボタンを押下
③「Create New Preset」ボタンを押してPresetを作成

 

[Edit]→[Project Settings]で開いたウインドウの[Preset Manager]メニューから

④[Add Default Preset]を押下して[Component]→[UI]→[Image]を選択
⑤Presetで手順③で作成したPresetを指定

 

■Canvas Scaler サイズの初期設定

HUD、UIは主にuGUIのCanvas上に設置しますが、デフォルトのCanvasではUI要素を画面サイズによらずピクセル単位で同サイズに保つための設定「Constant Pixel Size」が割り当てられています。
この場合、画面の解像度が変わるとそれに応じてUI要素の(見た目の)サイズが変わってしまう為、画面の解像度に応じて自動でサイズを変更する「Scale With ScreenSize」に設定することをお勧めします。
ついでにPC向けのゲームならデフォルトの画面解像度(Reference Resolution)には1920 : 1080を設定しておけば後々の調整が楽になります。

 

手順は上の「ImageのRayCastを初期設定でオフ」の設定と同じで

①Canvas Scalerを作成して上記の設定を行う
②右上のSelectPresetボタンを押下してPresetを作成する

 

③Preset ManagerからCanvasScalerのPresetを設定する

 

使っていくうちに各個人にあった別の設定があるかもしれませんが、取り合えず初心者が知ってると少し幸せになれるエディター設定でした。

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