原カバンは鞄のお店ではありません。

Unityを使ったゲーム制作のあれこれを綴っていきます。

【ゲーム制作】ランダムな配置を考える

失念

気が付くとUnity1Weekが既に終了していたウッカリさんな皆さんこんにちは。ここ最近は東京ゲームダンジョン6に向けた準備でバタバタしていたので夏休み期間中に開催されていたUnity1Weekを全く忘れていて、制作での参加はおろか試遊&評価すらも顔出しせずに終わっていました。今回からランキングでの発表を廃止されたそうで結果がどうなったのかは分かりませんが、参加された方お疲れ様でした。

 

幅は狭いが意気込みを感じるゲーム

中華版ソウルライクとしてネットで話題になっていたゲームを購入しました

 

西遊記の世界をベースとしたアクションRPGでチェックポイントでの敵の復活という仕様があるため「ソウルライクゲーム」と認知されていますが、実際に遊んだ感覚では偶に死にゲー化するGod of Warといった感じでしょうか、古代中国の世界を満喫できる美麗なグラフィックスにスピーディに展開する戦闘アクションが楽しめるゲームで、各ステージは第一ステージを除けば探索経路が細かく分岐して、かつその先には必ずボス敵が配置されている為、探索を楽しむというよりは次々に現われてくるボスを打倒して行くボスラッシュ的なゲームデザインとなっています。


とにかく少し探索すると直ぐにボスに突き当たるため、その数の多さはには驚嘆しますし、各ボスはそれぞれ個性的で攻略法も異なるため非常に遊びごたえのある内容に仕上がっていると思います。
ただ、道中で使用できる武器は棍棒のみで、防御方法はガード無し、パリィ無しの回避動作のみで、法術と呼ぶスキルも敵を足止めする等の補助系のスキルとなっているので、敵と相対する時の攻撃パターンは弱攻撃でゲージを溜めて強攻撃、合間に法術を使う、というパターンが殆どなり、攻略の幅は狭いと言わざるを得ません。
IGNJがこのゲームのレビューで「弾きのないSEKIRO」「やる事が少ない仁王」と評していましたが全くその通りだと思います。

とは言え、他のインディー系のアクションRPGの多くが「ぼくのかんがえたさいきょうのダークソウル」的な趣向となっている中、西遊記をベースにした世界観、多種多様な敵、工夫を凝らしたサブクエスト等でなんとかオリジナルなゲームへ仕上げようとする意気込みは強く感じますし、これがこのメーカーの最初の作品という事を考えれば今後が楽しみに思えるゲームでした。

 

ランダム配置

デザイン畑からの出身ではない為、ゲーム制作において画面の絵作り/デザインの工程では非常に苦戦しているのですが、その中でも「ランダムに配置する」という作業は苦手で「適当にバラバラに置けばよい」と分かってはいるものの、「適当に」「バラバラに」の加減が全く分からないので、いつもその仕上がりには自信がなくて何度も作り直すという事が良くあります。

 

例えば「葉っぱが散らばっている」画を作ろうした場合、葉のImageを画面内に「適当に」配置しようとすると

こんな感じの仕上がり、Imageを並べているといつの間にか「空いている箇所に配置」しようとして、結果ランダムでなく微妙に整列された画となってしまいます。

「適当に」「バラバラに」と言いつつも何かしらの手法に沿って配置しないと思い描いた通りにはならないので、今回は備忘録として、最近デザイン系の書籍から勉強した「ランダム配置」に関する手法について纏めたいと思います。

 

■大きさと向きを変える

位置が揃っていなくても同じ形状で同じ大きさ、同じ向きのものはグルーピング化して認識するため、その中で規則性を見出してしまいランダム要素が薄れます。
逆に大きさ、向きが異なる物はグルーピングから外れ、その分ランダム性が増すため面倒でも大きさ、向きを変えて配置することは重要になります。
しかし、闇雲に変えても手間が増すだけなので、大きさ、向きはそれぞれ3種類(大・中・小/0度,120度,240度)ずつ用意して設定すれば十分です。

 

大きさを変える

 

向きを変える

 

■配置を工夫する

デザイン系の現場ではレイアウト(配置)に「三分割法」という手法がよく使われます。
これは画面を上下、左右にそれぞれ三分割し、その縦横の線が「交差するポイント」に「重要とされる要素を配置」することによりバランスが整った美しいレイアウトが出来上がるというものです。

 

その為、この三分割線近辺にオブジェクトを配置すると例えバラバラな位置にあっても、自然と「意図的な配置」に捉えられて「ランダム配置」とはなり辛くなります。

三分割線近辺に配置したケース

 

という事は「ランダム配置」したい場合は、この三分割線の近辺からは外れるように配置すればランダム性を増すことができます。

三分割線近辺から外して配置したケース

 

罫線なし

これまでの「大きさを変える」「向きを変える」「配置を工夫する」を全て加えてみるとこんな感じに仕上がります。

 

まとめ

ランダム配置を行う場合は

  • 大きさ、向きを変える
  • それぞれ3種類あれば十分
  • 三分割線近辺から外して配置する

上記の事を意識する事が重要です。

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