
急に秋
ついこの間まで半袖で過ごしていたのに急激な気温低下で慌てて冬物の衣服を取り出した皆さんこんにちは。天気予報で「だんだんと秋の気配が濃くなって・・・」みたいなセリフを聞くことなく急に晩秋の気候に様変わりして、近年は春と秋の期間がどんどん短くなっているような気がします。まぁ、寒かろうが暑かろうが休日ニートな人間にはあまり関係ないのですがね。
RenderTexture
前回の記事でもRenderTextureを使ったギミックを作ったように、ここ最近はゲーム制作ではRenderTextureを利用する事が多いのですが、通常、カメラの映像をRenderTextureに映す場合に「オブジェクトだけを映して背景は透過させたい」といった用途で使うことはできません。

カメラ側のClearFlags指定を「Depth Only」としても

RenderTextureで映した画像は背景が黒塗りで表示されます。
なので、前回のギミックのようにRenderTextureの映像とメインカメラの映像の境目を分からなくさせたい場合にはメインカメラの映像の映像と同じ背景を用意する必要がありました。
クロマキーシャーダ
Unity関連で大手ブログの「凹みTips」さんがクロマキー機能を持ったシャーダを公開しています。
これは「クロマキーシャーダ」という名前の通りTexture内の任意の色相・彩度・明度の範囲を透過させて表示するシェーダです。
ということは、背景を一色で塗潰したカメラ映像をRenderTextureに映して、RenderTextureを使うMaterialにこのシェーダを指定すれば「オブジェクトだけを映して背景が透過した」RenderTextureの画像が作れることになります。「凹みTips」さん有難うございます。

カメラ側の指定を「Solid Color」にして青色(0x0000FF)を指定

映像を映すQuadのMaterialのシェーダに「ChromaKey/Standard/Transparent」を指定し、Textureに上のカメラ映像を映したRenderTextureを指定、最後に透過させるColorに青色(0x0000FF)を設定します。

これでオブジェクトだけが映る映像が作れました。パチパチ
何か作る
背景が透過しているのでメインカメラ側のオブジェクトの上に置いても違和感なく合成することができます。

この状態でRenderTexture側のカメラに何かしらエフェクトを掛けると面白い映像になります。

試しに動く映像で重ねて見ても特に違和感はないです。
下の動画はどれがRenderTextureの映像なのか分かりやすいよう、Cube内だけ表示するようにマスキングしています。
