原カバンは鞄のお店ではありません。

Unityを使ったゲーム制作のあれこれを綴っていきます。

【Unityアセット紹介】神は細部に宿るのか?総合エフェクトツール「Feel」

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PC購入

ウキウキで新しいPCを注文したら納期は半年後だと知らされて一気に萎えた皆さんこんにちは。注文のページには"3~4週間後に納品"と書いてあったのですがね。PC部品の需要増加が影響しているらしいのですがちょっと騙された気分です。

 

神は細部に宿る

つい先日開催されていたunity1weekのオンライン共有会でも話題に上がっていましたが、昨今ではGameJamなどで短期間開発が前提となるゲームでもある程度の完成度が求められており、unity1weekのようなイベントでも斬新さで押す、一発ネタで押すようなゲームは中々評価されない(上位にランクされない)傾向となっています。
ゲームとしての完成度を上げる、もしくは完成度が高いとプレイヤーに思ってもらえるには、ゲーム内容だけでなくディテールにも目を配ってプレイヤーのゲーム体験を上げる必要があります。

 

ここでディテールとは何を指すのかというと、UI等も含めてゲーム画面の配色に統一感を出す、ステージクリアおよび遷移時の演出にもこだわる、ボタン等を触った時にUIがアニメーションなどのリアクションを返す等々ありますが、どれもそれを実装するには時間が掛かってしまい、短期間で作業を収めようとすると無理が出てきます。

 

最近リリースされたアセット「Feel」はそうしたゲーム内で発生しうる様々なイベントに合わせたエフェクトの詰め合わせとなっており、これにより短期間の開発でも細部にこだわった演出を作る事が可能となります。
例えば下の動画のような回転するタイヤに合わせて「煙のパーティクルが発生する」「画面(カメラ)が揺れる」「ノイズが走る」等のエフェクトをつける事は「Feel」内のエフェクトを使用すれば簡単に実装できます。

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Feelというアセット

「Corgi Engine」や「TopDown Engine」の作者が作ったアセットらしく、レビューを観てもかなり有用と評価されています。

assetstore.unity.com



このアセットは以前リリースされた「MMFeedback」というアセットのアップグレード版らしく「MMFeedback」を購入済みの場合は無料でアップグレードできるようです。
なので「MMFeedback」と「Feel」を同時に購入する必要はありません。
また、「Corgi Engine」や「TopDown Engine」を持っている方もその中に含まれるエフェクトで十分なら購入する必要はない思います。

 

「Feel」に含まれているエフェクトの種類は多岐に渡り

  • Audio:再生、停止、ピッチ変更、エコー等の音声エフェクト
  • Camera:Shake,Zoom,Fade等のカメラエフェクト
  • Gameobject:Animationの再生、Rigidbodyに対するAddForce等
  • Particles:パーティクルの再生、停止
  • PostProcessing:Bloom,色収差,Vignette等のポストエフェクト
  • Renderer:Materialの変更、TextureOffset変更、Fog等
  • TextMeshPro:フォントサイズ、Color等の文字エフェクト
  • Time:ゲーム内時間の変更
  • Transform:移動、回転、スケール等のTween系処理
  • UI:移動、回転等のTween処理やColor変更

等々、ゲーム制作時に必要となる100種類以上のエフェクトが用意されています。

 使用例となるデモを参照すると

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こんな事や

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こんな感じのエフェクトが実装できるらしい。

 

注意点

上記のように多種多様なエフェクトが含まれていますが、それらすべてが「Feel」単体で実装しているというわけではないようで、「Feel」の導入には事前に

  • Cinemachine
  • 2D Animation
  • Post Processing

上記のパッケージをプロジェクト内に導入しておく必要があります。
特にCamera関連のエフェクトはCinemachineのVirtualCameraを使用して設定するので導入は必須です。

また、残念な事に導入法等が記載されたドキュメント類は含まれていない為、詳しい使い方はwebサイトを参照することになります。
各エフェクトの設定値に関するリファレンスもwebサイト参照です。
これだけ数があるのにちょっと不便ですね。

導入法もちょっと独自なのでアセットを購入しただけでは直ぐには使えません。
導入の仕方については次回の記事で紹介したいと思います

【Unity】Unity1weekに大幅遅刻したことを反省する。

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英断

五輪中止を暗に訴えている報道番組を見ながら「だったら『我が局は五輪の中継は一切しません』とか宣言すればよいのに」と思っている皆さんこんにちは。報道陣が会場に行かなければその分感染リスクは減るのにね。英断を願います。そういえば「五輪を開催したら日本が分断する」とか言っていた演出家はきっとご自身の舞台は中止している事でしょう。

 

調子に乗る

さて、GW前から開催されていたUnity1weekですが、評価期間が終わりつい先日その結果が発表されました。
私が今回投稿した「The two met」は総合13位となりました。

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前回の作品「Supra Animus Quo」が余りに色んな方々から褒められた為、同じような評価は貰えないだろうと勝手にプレッシャーを感じていたのですが、思った以上の結果を頂く事ができました。ありがとうございます。

部門別でも6部門全てでランク入りと前作に続いて高い評価を頂いて驚くばかりです。

楽しさ f:id:Karvan:20210518201351p:plain 絵作り f:id:Karvan:20210518201421p:plain
サウンド f:id:Karvan:20210518202700p:plain 雰囲気 f:id:Karvan:20210518201500p:plain
操作性 f:id:Karvan:20210518201512p:plain 斬新さ f:id:Karvan:20210518201526p:plain

とは言え、開発に時間が掛かり過ぎたのは事実で(およそ一週間強の遅刻)、作品自体には色々と反省点も多いです。
一体何が原因だったのでしょうか?今回は制作過程を振り返ってその原因を探ってみたいと思います。

 

反省

1.構想決めに時間が掛かった

お題が「2」という事でしたが、毎度私の場合はお題からゲームを構想するのではなくて、その時作りたいゲームをお題に合わせる形で構想を練ります。
今回の場合は今現在、猫が主役となるゲームを作っている最中なのでそのゲームの前日譚となるようなゲームにすることを決め、なにか「2」となる要素が取り入れられないかとアレコレと案を練ったのですが全然纏まりませんでした。

ゲーム部分はワンクリック式のカジュアルゲームとしてプロトタイプまでは作れたのですが、それを「女性が道端で出会った猫を拾う」というストーリーにどうやって絡めていくか、という事に相当頭を悩ませました。

プロトタイプのゲーム画面

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ストーリー仕立てに悩んだ試行錯誤版

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上の動画のように猫を自機に見立てたバージョンも作ってみたのですが自分的にしっくりこず。結局ゲームパートとストーリーパートが交互に表示される形式としました。

 

2.スケジューリングが甘かった

今回のUnity1weekはGW期間中だったという事もあり、普段の回より自宅での作業時間を多く作れるので多少開発ボリュームがあっても大丈夫だろう、と予測していたのですが読みが甘い結果となりました。

 

とにかくストーリーパートに時間が掛かる。

 

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このオープニングに一日ぐらい費やし、、

 

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上の動画のシーン。彼氏に振られた女性が電車に乗り込む、というだけの場面ですがこれだけのシーンを作るのにも1日半ぐらいかかりました。
(はてなブログの動画サイズ制限に引っ掛かるため二つに分けています)
舞台(堤防と駅)の設定、アニメーション動作、カメラの配置と切替・・・やる事が沢山。

 オープニングから上の動画のシーンを作ったところでGWが終了してしまい、もうこれは完成しないかも、と開発中は何度も思いました。
なので、エンディング以外のステージ2,3,4のストーリーパートは当初の構想から色んなカットをざっくりと削ったものとなっています。

 

 3.そして固まるUnityと落ちるPC

開発には購入して7,8年になるPCを使っているのですが、購入当初でも特に性能が高い機種というわけでなく、単純なビジネス用PCとして購入したので流石にUnityでゲーム開発をするには限界が来ているようです。Unityを立ち上げているとずっとファンの音が五月蠅いし。

この為なのか、コーディング→ビルド→デバッグを繰り返しているとUnityが固まりだし、Inspectorから値が代入できなくなったり、Sceneビューでモデルを回転できなくなったり、挙句はPCもろともブルー画面へ遷移したり、と動作不良に悩ませる事数回。中には二時間分の作業が泡溶けた事もありました。

ゲーム完成後、WebGLにプラットフォームを切り替えている途中でUnityが落ちた際には目の前が真っ暗に、まぁなんとか無事でしたがこの出来事もあって新しいPCの購入を決断しました。

 

なんとか完成できた

そんな苦労を重ねながらようやく完成したのが評価期間終了4日前の水曜日深夜。Unity1weekには何度も参加していますが開発にこんなに時間が掛ったのは初めてです。
ここまで遅刻すると投稿すること自体憚れそうですが、投稿をお知らせするTweetにも「いいね」を下さったり、コメント欄にも遅刻を責めるような声もなく、それどころかこんなに評価を頂くことが出来ました。本当にありがとうございます。

今回なにより嬉しかったことは、公開から評価期間終了まで4日ほどしかなかったにも拘わらず閲覧数が800件強と過去最高を記録したという事。
前回でも300件強だったのでうれしい驚きです。今後も継続できるように頑張ります。

 

謝辞

今回のゲームのBGMは全てしゃろう氏が作成されたフリーBGMを使用しています。

www.youtube.com

氏の作られる温かみのある優しい音楽に惚れ込み、使用させていただきました。
本作品がランクインできたのもこのBGMのおかげだと思います。ありがとうございました。

 

最後に

 コメント欄に「難しい」「クリアできない」という声があったので、ゲーム開始からエンディングまでのプレイ動画を作成しました。

クリアまで遊ぶの面倒くさかったり、エンディングが気になる方は動画をご覧ください。

 

youtu.be

【雑記】Unity3Week開催中

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先延ばし癖

今年のGW休暇は長いから少しぐらい遊んでも余裕だろう、と思っていたら予想以上に時間が掛かって、未だに先が見通せない皆さんこんにちは。何のことでしょう?unity1weekの事です。

毎年この時期には恒例で行われているようで、今年もご多分に漏れず開催されています。まぁ、開発期間はとっくに終わっているんですがね。

 

unity3week

なんか参加するたびに毎回同じような事を書いているような気もしますが、例によって例のごとく遅刻です。終わっていません。ビルドとかしてない、ごめんなさい。

これまで参加したunity1week史上で過去最長の開発期間となっています。もうunity3weekですよ。評価期間が2週間あってよかった。(良くない)

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 何故こんなに時間が掛かってしまったのか等は次回の更新で振り返りたいと思います、完成したら。そう、無事に完成したらね。

取りあえず頑張ります。

 

【雑記】Unityアセットセールでおすすめのアセット

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二年連続二回目

コロナ禍が収まる気配なく今年も部屋に引き籠るGWとなってしまった皆さんこんにちは。はいそこ、いつも通りとか言わない。

 思い起こさせば去年のこの時期は、会社が分散出勤で休みは多かったけど行くはずだったコンサートが中止になり、サッカーも野球も休止中で百貨店も軒並み休業してたり、仕方ないので『おうちGameJam』とやらのイベントに参加してゲームを作ってブログを書いても、貰えるはずだったUnityアセット10%割引クーポンを未だ貰ってなかったり、と散々な時期でしたが、今年はどうなんですかね?

特に見たいアニメもやりたいゲームもないので、結局ゲーム開発で時間を潰すことになりそうです。

 

春のアセット大セール 5/1 15:59まで

そんな中、Unityアセットストアで『春の大セール』が開催されています。

assetstore.unity.com

 

5/1の15:59までと、何故か中途半端な時間帯で終了しますが500以上の人気アセットが50%オフで購入することができます。

加えて日替わりで特定のアセットが70%オフになるのでかなりお得です。

今回はそのセール対象アセットの中でも私が実際に使用しておすすめしたいアセットを紹介します。

 

おすすめアセット

RayFire for Unity $187→$93.5

assetstore.unity.com

破壊系のアセットです。3Dモデルをバラバラに粉砕する事が出来ます。
破壊によるメッシュ分割から物理演算による破片の飛散まで簡単に実装することができます。お値段が高めですがその分かなり優秀です。
使い方等は当ブログで記事にしています。購入の参考にしてください。

www.karvan1230.com

 

Koreographer Professional Edition $165→$82.5

assetstore.unity.com

ゲーム内の処理をBGMと連動させたい場合に使用するアセットです。
楽曲に合わせて事前に設定したタイミングでイベントを発行してくれるので、リズムゲーの作成やゲームの演出に凝りたい場合などに有用となります。

こちらも紹介記事を書いているので参考にしてください。

www.karvan1230.com

 

Odin - Inspector and Serializer $60.5→$30.25

assetstore.unity.com

これはUnityでゲーム制作をするなら必須になるアセットだと思います。
Inspectorの表示や機能が拡張され圧倒的に使いやすくなります。

このアセットの使い方をまとめた記事はあちこちに書かれていますが、下のリンクの記事が纏まっていておすすめです。

baba-s.hatenablog.com

 

Easy Save - The Complete Save & Load Tool for Unity $75.9→$37.95

assetstore.unity.com

Unityの標準機能にはファイルの読み込み・書き込みするAPIが用意されていますが、より簡便に安全性も保ってゲーム内情報を保存・参照できるアセットです。
SAVE/LOAD機能の作りこみが大幅に削減されると思います。

紹介記事は以下

szmiyako.blogspot.com

 

 Beautify 2 $49.5→$24.75

assetstore.unity.com

フルスクリーンの画像後処理効果で、リアルタイムで画質を向上させ、非常に鮮明で鮮明なシーンを生成します。
簡単にゲームの見栄えを綺麗にすることができます。
光のフレア効果やOutline、Vignetting(画面フレーム)も用意されているのでアレコレ絵作りに凝りたい場合はかなり有用です。

紹介記事は以下

www.unitygamebox.com

 

この他にも便利なアセットが沢山セールとなっているので、一度チェックされてはどうでしょうか?
(丁度unity1weekも開催されているし)

【Unity】Dotweenを使ってMaterialのTiling,Offsetを操作する

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制作意欲

「家に帰ったら直ぐにゲーム制作に取り掛かろう」と帰るまでは制作意欲が高いのに帰宅した途端Youtubeの動画視聴で時間を潰してしまう皆さんこんにちは。もっぱら色んな配信者のゲーム実況動画を見ているのですが、つい先日は某〇ーバーイーツを題材にしたホラーゲームを有名どころの実況者や有名声優含め各配信者が示し合わせたかのように一斉に取り上げていて、ゲーム内容よりそっちの方がホラーだなと感じました。そこまで出来の良いゲームだとは思えないのですがね、どちらかと言えば卵転がすゲームの続編の方が見たいです。

 

何となくですがインディー系のホラーゲームはゲーム実況者専用のジャンルになりつつある気がします。つまり一般の人は実況動画を観て終わる、みたいな。

作る側からすると(売上が伸びないので)手を伸ばしづらいジャンルのように思えて、そういえば某ホラーペンギンゲームも「ゲーム実況されても売れない」と呟いていたし、中々厳しいですね。

いろんなジャンルのインディゲームが売れるようになれば良いのですが。

 

TilingとOffset

さて、3DオブジェクトのMaterialには大抵Tiling(タイリング・繰り返し)とOffset(開始点)を編集する項目が設定されています。

これらはMeshRendererなどに適用するTextureの設定で、例えば壁面などのMeshの大きさが場所によって変わる場合でもTextureが伸縮されず外観に違いがでないようにする為に使用されます。

 

先月のunity1weekではこの設定を利用したパズルゲームを作成しました。

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RenderTextureのTilingとOffsetを変えることで一枚絵をバラバラに分割したようなパズルが作れます。

www.karvan1230.com

上のリンクで作成しているゲームでは各パネルでTilingとOffsetの値は固定ですが、これをスクリプトで動的に変更できればもっと複雑な表現ができます。

 

みんな大好きDotween

Dotweenはオブジェクトの移動、回転、伸縮等のTweenを行う際に利用されるアセットですが、実はMaterialに対するTweenも用意されています。

  • 色を変更する:DOColor,DOGradientColor
  • 透明度を変更する:DOFade
  • シェーダーのプロパティ値を変更する:DOFloat,DOVector

これに加えて

  • タイリングを変更する:DOTiling
  • オフセットを変更する:DOOffset

があります。

 

ここで特定のカメラで撮影された映像が映るRenderTextureを用意し、それをMaterialとしたQuadをゲーム空間に設定

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このQuadの大きさが変わるに合わせて、DOTilingとDOOffsetでRenderTextureのタイリングと開始点が変わるようにします。

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これを実行してみると・・・

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部屋の中を映す窓が小さくなっていくような絵となります。

もうちょっと応用して二つぞれぞれ別の映像が映るQuadで同様の処理を行うようにすると・・・

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中々不可思議な絵を作る事ができました。

ゲーム内で取り入れると面白い演出が作れそうですね。

【Unity】Unity Recorderを使ってゲーム画面を記録する

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論争

「エヴァってロボットアニメなんですよ」という発言が論争を巻き起こしているというニュースを見てそんな論争があったことを始めて知った皆さんこんにちは。エヴァヲタは論争が好きですね。論争というよりマウント取りのような気もしますが。

 

 Unity Recorder

巷にあふれるインディゲームを紹介するIndie Live Expoという配信イベントがあるのですが、このイベントでは個人製作のゲームでも紹介して頂けるという事で、それなら私も制作中の脱出ゲームを紹介してもらおう→プロモーション動画(15秒)が必要→と言う訳でゲーム画面をキャプチャした動画を作らないといけません。

indie.live-expo.games

  

これまではScreenToGifというフリーソフトを使って画面をキャプチャし動画を作成していたのですが、このソフトでは音声は録音できないため動画のみを作成し、後で別の動画編集ソフトで音声を追加する必要がありました。

今回も従来と同じ手法で作ろうかと思ったのですが、Unity2019からゲーム画面を記録する「Unity Recorder」というPackageが公開されているので折角ならこれを使ってみよう、と思い立ち導入することにしました。

ちなみにこのPackageはあくまでUnityエディタ上のゲーム画面を記録するPackageなので他のゲームアプリのキャプチャには使用できません。

 

導入は簡単でメニューのWindow→Package Managerを選択し、起動したPackage Managerの画面から「Unity Recorder」を選んでInstallボタンを押すだけ。

Installが完了したら上部メニューのWindow→General→Recorder→Recorder WindowでUnity Recorderを開く事ができます。

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ゲーム画面を記録する

Unity Recorderを開いたら「+Add New Recorders」をクリックして最初に録画方法を選びます。

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  • Animation Clip : 任意のゲームオブジェクトの動きを記録
  • Movie : Game画面などをMp4,WebM動画で記録
  • Image Sequence : 各フレームを連番画像で記録
  • GIF Animation : Game画面などをGIF動画で記録
  • Audio : ゲーム中の音だけを記録

Movieの場合は音声も録音するかどうか選ぶことができます。また、ゲーム画面だけでなく指定したRenderTextureに描画される画像をキャプチャすることもできます。

Unity RecorderのSTART RECORDINGボタンを押すか、Unity Recorderが開いた状態でUnityエディタのPlayボタンを押してゲームを再生すると録画が開始されます。

停止する場合はエディタの再生を停止するかUnity RecorderのSTOP RECORDINGボタンを押すと停止します。

録画の一時停止はできないのでゲーム再生中にSTOP RECORDINGボタンを押し、後にSTART RECORDINGボタンを押した場合はそれぞれ別の動画として記録されます。

 

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START RECORDINGボタンを押して開始→ゲームを停止すると指定フォルダに動画が作成されている

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このように気軽に録画することができますが、キャプチャとエンコードを同時に行っているらしく録画中は結構重たい動作となります。 

 まぁ音声が同時に録音できるというのはかなりのメリットだと思います、SEとかも録音されるので後の動画編集がかなり楽です。

で、実際にUnity Recorderで録画し、Indie Live Expo用に編集した動画(15秒)は以下の通り

youtu.be

サンプリングレートの関係か実際のプレイと比べて若干動作が早めとなっていますが、画面自体は結構奇麗に録画されていると思います。

さぁ、後は資料を作って投稿するだけ。そう、資料を作って・・・

 

【雑記】2021年度の活動目標

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新年度

4月になり新年度を迎えて新入学や新生活やらの話題が飛び交っている中で何一つ変わらない日常を過ごしている皆さんこんにちは。ゆとり教育はとっくに終わったと思っていたのですが最近では入社式に親が同伴するらしいですね、小学生か。そりゃ「うっせぇわ」みたいな歌が流行るはずです。まぁダウンロードしたけれども、日に2,3回は聴いているけれども。

社会への反抗からいきなり飲み会の席のマナーの話に代わるのがアホっぽくて好き。ちなみに串焼きの串を勝手に外すと怒られるケースもあるので注意が必要です。

 

現在の活動

このブログでネタがない時に度々進捗を取り上げていますが、一人称視点の3D脱出ゲームを現在制作中です。タイトルは「W.T.」。

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ループする館内に配置された数々のパズルを解きながら、主人公の目的と館の正体を探っていくゲームとなっています。プラットフォームはPCでSteam辺りでリリースしたいと思っています。

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動画の通り基本的に白一色でゲーム画面を構成しています。ただ白色だけでは視認性が悪いのでゲームのコアとなるパズルに関する物には色がついています。

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館内には主人公が書いたと思われる手記や主人公宛の手紙等が散らばっているので、それを探して読み進めることでストーリーが進行します。

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現在の進捗度は50%あたりでしょうか。ストーリー構成は最後まで出来上がっているのですが、パズルのネタ探しに頭を悩ませています。なんせストーリー上50個程度のパズルが必要なんですが、現在のところ25個しか完成してないし、館内の部屋も半分ぐらいしか出来上がってません。

 

これに加えて

一つのゲームを作りづけるとどうしても行き詰ってくるので、息抜きも兼ねて今年の年明けからカジュアルゲームも作り始めました。猫が主人公となるので自分の中では「猫ゲー」と呼んでいます。

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2,3個のカジュアルゲームをムービーシーンで繋いでいく形式でボリューム的にはプレイ時間が10~20分ぐらいになる予定。

ボリュームが小さいのでWebGL版をunityroomで発表できればなぁ、出来れば毎年GW辺りで開催されているroom6gamejamにあわせて投稿したい(レギュレーションとしてunity1weekには投稿できないので)と思っています。

とは言え、現在はムービーシーンの一部しか出来ていないけど。

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活動目標

というわけで現状を踏まえて2021年度の活動目標として

  •  脱出ゲーム:7月ぐらいまでに完成→Steamでリリースする
  • 猫ゲー:room6gamejam向けの作品としてunityroomに投稿する

加えて

  • IndieGame Incubatorに応募する(4/18まで)
  • Indie Live Expoに「W.T.」をエントリーする(4/19まで)
  • 講談社のゲームクリエイターズラボ二期生に応募する
  • インディーゲームの展示会に出展する

以上6項目を立てたいと思います。何個達成するでしょうか。

まぁ、IndieGame IncubatorとIndie Live Expoに関しては締め切りが近々なので早々に達成しそうですが肝心のゲーム制作が予定通り進むかどうかはちょっと弱気。

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